著者:安藤広大タイトル:数値化の鬼

こんな人におすすめ
- 仕事で結果を出したい人
- 論理的な思考を身につけたい人
- 部下やチームをマネジメントする立場の人
- 感覚や経験に頼らず、データを活用したい人
- 「努力しているのに成果が出ない」と悩んでいる人
仕事で結果を出したいと考えたとき、私含め多くの人が「努力量を増やす」ことに意識を向けがちですよね。
努力は身を結ぶ、誰かが見てくれている
確かにその通りではあります。
しかし、残酷なことにただ頑張るだけでは成果につながらず、むしろ空回りしてしまうこともあります。
そこで本書『数値化の鬼』では、成功のカギとなる「変数」の考え方を提案しています。
特に第4章では、「過去の成功を捨て続けること」がテーマ。
仕事における余計な要素(変数)を見極め、シンプルにすることで、本当に重要なことに集中できるようになるのだそうです。
それでは今回も仕事に活かせるポイントを一緒に見ていきましょう。
お時間あればぜひ覗いてくださいね、では本書2日目スタートです!
変数を減らすことの重要性
仕事を進めるうえで、考慮すべき要素(変数)は増えていきます。
しかし、すべてを重視してしまうと、重要なポイントが見えにくくなり、非効率になってしまいます。
そこで必要なのが「不要な変数を捨てる」という考え方です。
例えば、ある有名な投資家は「やりたいことを10個書き出し、そのうち3つだけを実行する」と決めています。
残りの7つは「やらないことリスト」に分類し、捨てるのです。
これにより、本当に優先すべきことに集中できるようになります。
変数を減らす2つのアプローチ
変数を削減するためには、次の2つの方法があります。
1. 個人レベル:成功体験にとらわれず、環境の変化に合わせて過去のやり方を見直す。
2. チームレベル:上司やリーダーが「それは重要ではない」と明確に指示し、部下の負担を減らす。
過去にうまくいった方法でも、時代が変われば通用しないことがあります。
「売上が伸びない」「利益が出ない」といった事実に向き合い、無駄な要素を見直すことが重要です。
KPIの見直しと「真の変数」の特定
成果を出すためには、「KPI(重要業績評価指標)」を適切に設定し、定期的に見直すことが不可欠です。
上司やリーダーの役割は、部下の目標達成をサポートすること。
そのためには、
- 現在のKPIが適切か
- 目標のハードルを徐々に上げ、成長を促せているか
を常に意識する必要があります。
また、KPIが多すぎると、部下の負担が増え、何を優先すべきかわからなくなります。
そこで、「真の変数」を1つに絞ることが重要です。
すべての要素を数値化するのではなく、最も成果につながる要素を特定し、それに集中することで、最大のパフォーマンスを発揮できます。
組織における変数の削減
組織全体で成果を出すためには、「人」が変数にならないようにすることも重要です。
たとえば、「上司ガチャ」「新卒ガチャ」といった言葉があるように、組織の成果が個々の上司の能力に依存してしまうケースがあります。
これは、組織の運営として適切ではありません。
著者が経営する会社、識学の考え方では
- 個々の上司の裁量ではなく、明確なルールや仕組みによって業務を管理する
- チーム間の成果のバラつきをなくし、成功事例を横展開する
といった方針を重視します。
また、組織のトップが「環境のせい」にしてしまうと、社員も同じように責任を回避するようになってしまいます。
変数を見極め、コントロール可能なものに集中することが、持続的な成長につながるのです。
読んでみた感想
本章を読んで感じたのは、「やらないことを決める勇気の大切さ」です。
仕事をしていると、「あれもやらなきゃ」「これも大事」と、つい手を広げすぎてしまいます。
しかし、本当に成果を出す人は、「やるべきことを絞る」ことで成功しています。
特に印象的だったのは、「過去の成功体験を手放すことが重要」という部分です。
例えば、以前は成果を出せた営業手法でも、環境が変われば通用しなくなることがあります。それに気づかず、同じやり方を続けてしまうと、成長の妨げになります。
また、組織においても、「カリスマ的なリーダーに依存しすぎるのは危険」という点も納得でした。
個人の能力ではなく、仕組みとして成果を出せる組織づくりを意識することが大切です。
本書を読んで、「今やっていることの中で、本当に成果につながるものは何か?」と改めて考えるきっかけになりました。
ぜひ皆さんも実践してみてください!
本日のまとめ
- 変数(考慮すべき要素)が増えると、判断が難しくなり、成果が出にくくなる。
- 重要なことに集中するために、「やらないことリスト」を作成するのが効果的。
- 個人レベルでは、過去の成功体験にとらわれず、環境に合わせて変化することが重要。
- チームレベルでは、リーダーが「不要な変数を排除する」ことで、部下の成果を最大化できる。
- KPIを適切に設定し、「真の変数」を1つに絞ることで、目標達成がしやすくなる。
- 組織運営では、「人」ではなく「ルールや仕組み」で成果を管理することが重要。
本書『数値化の鬼』は、仕事で成果を出したいすべての人に役立つ一冊です。「頑張っているのに結果が出ない…」と悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください!
次回はいよいよこの本のまとめ、実際の生活に活かせるポイント、感想を交えて発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
おたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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