著者:橋本翔太タイトル:わたしが「わたし」を助けに行こう

こんな人におすすめ
- 自己肯定感が低い方
- 人間関係で悩んでいる方
- 仕事で壁にぶつかっている方
- 何かを変えたいけど、一歩が踏み出せない方
- 自分自身をもっと深く知りたい方
前回のプロローグから、自己理解、自己受容というキーワードがありました。
自分の今抱えている問題、悩みは、実は自分が傷つかないようにもう1人の自分=ナイトくんが守ってくれているのです。あなたの心のナイトくんが教えてくれる、問題解決のヒント。
今回は第1章について触れていきたいと思います。
5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう!
その「困った問題」はあなたを守っていた
あなたの「困りごと」は心を守る防衛反応かもしれない
橋本氏は、「私たちが抱える問題やうまくいかない出来事の多くは、自分の心を守るために無意識に生まれている」と述べています。
この心の防衛機能を、親しみを込めて「ナイトくん」と呼びます。
ナイトくんの主な目的は、「これ以上心が傷つかないように守ること」です。
しかし、その方法が不器用で極端なため、結果として日常生活で様々な問題を引き起こしてしまうのです。
たとえば、「片付けられない」という行動もナイトくんの仕業の一例。
部屋が片付いてしまうと頭がクリアになり、不安が強く感じられる人がいます。この場合、不安を避けるためにわざと部屋を散らかしたままにするという行動が無意識に選ばれているのです。
また、「時間がない」と感じる人も同様です。忙しくしていないと自分に価値がないと感じたり、やりたいことに取り組む結果が怖くて避けていることが、心の奥底に隠れているかもしれません。
「問題の裏側にあるメリット」に気づくこと
「ナイトくん」の働きが問題を解決させない背景には、解決しないことのメリットが隠されています。
たとえば、不安や失敗を回避できたり、過去のトラウマを思い出さずに済むといった利得があるのです。これを心理学では「二次利得」と呼びます。
ナイトくんの行動は、人間が過去に受けた心の傷を無意識で守るためのもの。
特に幼少期に受けた傷が強い場合、この防衛反応はより強力に働きます。ただし、それはあなた自身の心が一生懸命にバランスを保とうとしている証拠でもあります。
感想
この章を読んで驚いたのは、「問題が問題ではなくなる瞬間がある」という発見でした。
私たちはつい、「問題=悪いもの」と思いがちですが、その問題が実は自分を守るために必要だったという視点を得るだけで、少し心が軽くなります。
たとえば、片付けができない自分を責めていた人が、「自分の心を守るために散らかしたままにしていたんだ」と気づけたらどうでしょう。責める気持ちが和らぎ、その問題に別のアプローチで向き合う余裕が生まれるかもしれません。
また、「時間がない」という感覚にも、自分自身が意図して作り出している場合があるという指摘は興味深いですね。ナイトくんの存在を認め、自分の無意識の癖に目を向けるだけで、人生の見方が大きく変わりそうです。
高い目標を掲げ、達成に向け日々の努力はとても重要です。ですが、そういう人ほど真面目で、自分に厳しく、自分を許すことが苦手な気がします。
自らを追い込むことで成果を求めてしまうがため、気持ちがすり減りつらくなる。
皆さんにもこんな経験ありませんか?私もそんな人間です。
ですがそういった意識、気持ちを許せることで気持ちが楽になりますし、また、それでいいんだと思えるようになることで豊かな気持ちになりますね。
まとめ
- 私たちが抱える問題の多くは、「心の防衛反応」である可能性が高い
- 問題を解決しないことには、「不安を回避する」などの隠れたメリットが存在する。
- 問題を抱える自分を責めるのではなく、その裏側にある自分の気持ちを認めてあげることが第一歩。
- 問題をすぐに解決する必要はなく、「こんな心の仕組みがあったんだ」と気づくことから始めてみると良い。
問題を抱えている自分を責めるのではなく、ナイトくんの存在を認めてみませんか?その視点の変化が、新しい一歩を踏み出すきっかけになるはずです。
次回は第2章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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