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2日目)行動経済学はなぜ最強の学問なのか?——従来の経済学を超える新たな視点とは?

ビジネス・経済
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著者:相良奈美香タイトル:『行動経済学が最強の学問である』

こんな人におすすめ

  1. ビジネスマン、マーケッター – 消費者心理を理解し、効果的なマーケティング戦略を考えたい人。
  2. 起業家・スタートアップ関係者 – 顧客の行動をより深く理解し、サービスや商品の提供方法を最適化したい人。
  3. キャリアアップを目指す社会人 – 自分の意思決定のクセを知り、より賢い選択をしたい人。
  4. 学問や実践の融合に興味がある方 – 行動経済学の理論を実社会にどう応用できるか学びたい人。

マーケティングや経営戦略に携わる方はもちろん、日々の意思決定をより賢くしたい社会人にもおすすめの一冊です。
行動経済学は、私たちがなぜ「つい買ってしまうのか」「やるべきことを先延ばしにしてしまうのか」といった非合理な行動の理由を解き明かし、ビジネスや政策の意思決定に活かせる知見を提供してくれます。

今回は本書序章部分について触れていきたいと思います。
5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう!

行動経済学とは何か?——人間は本当に合理的なのか

本書の序章では、行動経済学の基礎概念と従来の経済学との違いについて解説されています。従来の経済学は「人間は合理的な意思決定をする」という前提に基づいていました。
アダム・スミスの「神の見えざる手」によって市場は最適化されるとされ、人々は常に最も得をする選択をすると考えられていたのです。

しかし、現実は違います。例えば、次のような経験はないでしょうか?

  1. 健康に悪いと分かっていながらジャンクフードを選んでしまう
  2. 将来のために貯金しようと思いながら、つい衝動買いをしてしまう
  3. クーポンの期限が迫ると、必要ないのに使いたくなる

こうした 「非合理な行動」 は、従来の経済学では説明が難しいものばかり。
そこで、心理学の知見を取り入れた「行動経済学」が誕生したのだというのです。

行動経済学が示す「非合理な選択」

行動経済学の研究では、以下のような興味深い実験が行われているんですね。

1.ジェリービーンズの実験

100粒入りの瓶A(赤が9粒)と、10粒入りの瓶B(赤が1粒)を提示した場合、確率的にはBの方が赤を引く可能性が高いにもかかわらず、多くの人は「数が多い」Aを選んでしまう。
よく考えればBを選択することは必然ですが、これはAの「絶対量」に目がいってしまい、感覚的にAを選択してしまう人間の心理を表しています。

2.Save More Tomorrowプラン

アメリカでは、多くの人が老後の資金を十分に確保できていない問題がありました。
行動経済学者リチャード・セイラーは、給与の昇給時に自動的に積立率が上がる仕組みを導入することで、貯蓄率を大幅に向上させることに成功しました。
これは、人間が「今すぐの負担」を避ける心理を逆手に取った施策です。

行動経済学が現代のビジネスや政治戦略にどのように活用されているか?

1.オバマ大統領の選挙戦略

浮動票の取り込みに行動経済学を応用。
投票行動のハードルを下げるために、データサイエンスと心理学の視点を組み合わせた戦略を実施。
大きな成果を上げたことが行動経済学によるものであると示されています。

2.Netflixのレコメンド機能

情報の過多による「選択オーバーロード」を回避するために、ユーザーの視聴履歴に基づいて最適な作品を提示。
視聴継続率を向上させる仕組みを構築。
また、動画の終わりに次の章を観る、などの誘導が当然のように表示されますが、私たちはこれにより次の動画に誘導され、気づいたら相当な時間が経っていた、こんな経験皆さんにもありませんか?
私はあります笑

このように、行動経済学は単なる学問ではなく、実際のビジネスや政策の現場で強力な武器となっている のです。

読んでみた感想

「人間の行動は予測できる」この思い込みの視点が変わる大きく一冊!
行動経済学は「人間は非合理な行動をとる」という前提に立っていますが、その 「非合理さ」には一貫した法則があるという点が驚きでした。

例えば、スターバックスの「スター制度」は、ユーザーがゴールドスターを目指す心理を利用して購買行動を促す仕組みになっています。
私たち利用者は、購入するごとにスターがもらえ、最終的にゴールドスターに到達すると新製品の先行購入や誕生日プレゼントなどの特典が得られます。
スターバックスに限らず、こういったお店のポイントアプリって多いですよね。
これは 「目標勾配効果」 という心理学の概念を活用したもので、目標に近づくほど達成意欲が高まるという特性を利用しています。

また、Netflixのレコメンド機能や、オバマ大統領の選挙戦略にも行動経済学が応用されていると知り、「確かにこれはビジネスにも応用できる!」と感じました。
特に、マーケティングや広告の世界では 「人間の意思決定のメカニズム」を理解することが成功の鍵になります。
この応用は、コストをかけず、その表現方法や伝え方、人々の購買心理を理解しアプローチすることで大きな成果が得られる点が素晴らしく、難しく考えず日常にも実践できそうですね。

この本を読んで、「人間は非合理である」ことを前提に戦略を立てることで、より効果的な施策を打ち出せるのだと実感しました。

本日のまとめ

  1. 行動経済学は、心理学と経済学を融合した新しい学問であり、人間の非合理な意思決定のメカニズムを解明する
  2. 従来の経済学が前提としていた「合理性」の限界を補うことで、マーケティングや政策立案に大きな影響を与えている
  3. Netflixのレコメンド機能やスターバックスのスター制度など、私たちの身近なサービスにも行動経済学の知見が活用されている
  4. 行動経済学を理解することで、ビジネスや日常生活における意思決定をより賢く行うことができる

「なんとなく買ってしまう」「つい誘惑に負ける」—— そんな日々の行動の裏側には、実は法則がある。
行動経済学を学べば、それを味方につけることができること間違いなし!

本書を読み進めることで、「どうすれば人は行動を変えるのか?」という本質的な問いに対するヒントが得られるのでは?
こう考えると次章の内容も楽しみですね。

次回は第1章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!

次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

▼本書の詳細・購入はこちら

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