著者: 西 剛志タイトル: 1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方

こんな人におすすめ
- 「自分らしさ」を模索している人
- 転職やキャリアチェンジを考えている人
- 今の仕事にやりがいを感じられず、モヤモヤしている人
- 将来に漠然とした不安を抱えている人
- 自分の強みや適性を知りたい人
この本を読もうと思った理由
「やりたいことが見つからない」という悩みは、多くの人が抱えるものですよね。
私もその1人です。
私自身もこの歳になっても、むしろこの歳になったからこそ、これからの将来に対する漠然とした不安や、自分の進むべき方向性に迷うことが多くなりました。
そんなときに色々な本を調べてみると、本書のタイトルに興味を惹かれました。
著者の西剛志さんは、脳科学の視点から1万人以上の才能を引き出してきた専門家。
彼の知見をもとに、自分の「やりたいこと」を明確にできるのではないかと考え、手に取りました。
よくある本ではあるな、と半信半疑ではありましたが、最近は科学的な裏付けのある調査や実験結果は説得力があり、その点でも興味を惹かれた理由の一つであります。
今回は6日間に分けて、本書からの学びや感想を少しづつ皆さんにも共有できればと思います。
お時間あればぜひ覗いてくださいね、では本書1日目スタートです!
「やりたいことが見つからない」のは、あなたのせいではない
「何者でもない自分」に焦り、何をすればいいのかわからなくなる—
これは、決して特別なことではありません。むしろ、選択肢が増えた現代だからこそ、多くの人が抱える悩みです。
かつては生まれた場所で職業や結婚が決まり、選択の余地はほとんどありませんでした。しかし今は、「自由な選択肢」が増えたことで、「自分で選ばなければならない」というプレッシャーが生まれています。
この状況が、「やりたいことが見つからない」という悩みを生む要因になっているのです。
迷える現代人への処方箋
著者は、自身も「やりたいことが見つからなかった」過去を持っています。幼少期から興味は多かったものの、「これだ!」というものには出会えず、さまざまな職を経験しました。
しかし、30代で難病を宣告されたことが転機となり、脳科学の研究に目覚めます。
「人の才能を引き出し、人生をより良くする手助けをする」ことこそが天職だと気づき、そこから新たな道を切り開いていきました。
この経験からわかるのは、「やりたいことは、一度で見つかるとは限らない」ということ。時には遠回りが必要であり、その過程で得た経験が、最終的に自分の方向性を決める鍵になるのです。
「職業」ではなく「感情」にフォーカスせよ
多くの人は、「やりたいこと」を考える際に「職業」に注目しがちです。
しかし、著者は「本当にやりたいこと」は、特定の職業ではなく、それを通じて得られる「感情」だと指摘します。
例えば、「有名人になりたい」と思う子どもに「なぜ?」と問いかけると、以下のような答えが返ってきます。
- 「自由な生活がしたい」
- 「ワクワクする毎日を送りたい」
- 「人に影響を与え、貢献したい」
つまり、「やりたいこと」の本質は、「自由」「ワクワク」「貢献」といった感情にあるのです。
この視点を持つと、特定の職業にこだわる必要がなくなります。
たとえ「有名人」にならなくても、他の手段で「自由」「ワクワク」「貢献」を感じられるなら、それも「やりたいこと」になり得るのです。
読んでみた感想
本書を読んで最も印象的だったのは、「やりたいことは職業ではなく、感情で見つける」という考え方でした。
多くの人が、「この仕事が向いているのか?」「何をすれば成功できるのか?」と職業ベースで考えます。
しかし、それでは本当に満足できる「やりたいこと」にたどり着くのは難しいのです。
本書は、自己理解を深めることで「やりたいこと」を見つける方法を提供してくれます。
特に「PERC(Positive Emotion Reconstructing Calling)」の考え方は、新しい視点を与えてくれました。
人にはみんな、「何か」を通じて得たい感情があります。
引用元
これは本書における最大のポイントです。
たとえば、計画通りに物事が進んでいるときに得られる「安心感」
新しいことを体験したときに感じる「ワクワク」
推理して謎が解けたときの「高揚感」
かわいい動物や子どもと触れ合っているときの「癒し」
あるいは、誰かの役に立っているときに得られる「貢献感」
このように、「特定の行動を通じて得られるポジティブな感情」を「本当に得たい感情」、私は「PERC(パーク)= Positive Emotion Reconstructing Calling」と呼んでいます。
こうした感情を満たすものが、あなたが「本当にやりたいこと」の正体です。
著者: 西 剛志
タイトル: 1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方
「やりたいことがわからない」と悩んでいる人にとって、ヒントが得られる一冊ではないでしょうか?
本日のまとめ
- 「やりたいことが見つからない」のは、現代社会の構造が影響している
- やりたいことは、「職業」ではなく「感情」で考えるべき
- 「PERC(ポジティブな感情)」を満たすものが、本当にやりたいことの正体
- 遠回りの経験も、最終的に自分の道を決める重要な要素になる
「やりたいことが見つからない」と悩む人にとって、本書は大きなヒントを与えてくれる一冊です。興味を持った方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
次週も新たな本から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
おたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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