著者:相良奈美香タイトル:『行動経済学が最強の学問である』

こんな人におすすめ
- ビジネスマン、マーケッター – 消費者心理を理解し、効果的なマーケティング戦略を考えたい人。
- 起業家・スタートアップ関係者 – 顧客の行動をより深く理解し、サービスや商品の提供方法を最適化したい人。
- キャリアアップを目指す社会人 – 自分の意思決定のクセを知り、より賢い選択をしたい人。
- 学問や実践の融合に興味がある方 – 行動経済学の理論を実社会にどう応用できるか学びたい人。
今回は著者:相良奈美香、タイトル:『行動経済学が最強の学問である』を取り上げたいと思います。
私ごとですが、次の日の仕事に向けて前日までに着る服や持ち物、準備を万全にし寝るようにしています。
これは、朝のバタバタした時間に着る服に悩んだり、持ち物のチェックをしたくないからです。
実際に、朝にこういったことをすると何か忘れ物をしてしまったり、それによって1日の気分も落ち込んだ状態になってしまうこと、皆さんにもありませんか?
そう考えると、事前準備は自分にとっては理にかなっているのですが、よくよく考えると朝起きて仕事に行くまでも無意識のうちに意思決定してしまい、エネルギーを使ってしまっているんですよね。
この意思決定、判断のメカニズムを本書では研究データをもとにわかりやすく提示されている点に興味を持ち、手に取ってみました。
この本を読もうと思った理由
さらにビジネスの点においては昨今、世界中の有名企業や政府機関が次々と行動経済学の研究や実践に取り組んでいる背景に、強い興味を抱きました。
例えば、Amazonが採用している「アンカリング効果」や、Netflixが巧みに利用する「デフォルト効果」など、私たちの日常生活やビジネスシーンに潜む心理の裏側を知ることで、説得力ある戦略やマーケティングが実現できるという点。
著者の話によると、かつては理論がバラバラに散らばっていたこの分野が、今回の書籍では体系的に整理され、誰でも本質に迫る学びが得られる内容とのことで、ぜひ実践的な知識として取り入れたいと思いました。
今回はプロローグ部分について触れていきたいと思います。
5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう!
あらゆる分野で注目される『行動経済学』
行動経済学がいかに現代のビジネス界で不可欠な教養となっているかが力強く伝えられています。
まず、グーグル、Amazon、アップル、ネットフリックスなど、世界を代表する企業が既にこの学問の応用に注力しており、企業内に「行動経済学チーム」や専任のCBO(最高行動責任者)を置くほど、実践的な価値が認められているんだそうです。
これにより、個々の消費者や従業員の行動パターンを科学的に把握し、適切な戦略を導き出すことができると説かれています。
今まで私たちが当たり前に利用してきたオンラインサービスも、自分で決済や、利用をする判断を下していたと思っていました。
しかし、実は企業の行動経済学により、利用を促されていたんですね。
また、アメリカでは行動経済学を学んだ人材が高額で引き抜かれる現状が紹介され、求人市場における需要の急激な高まりが数字で示されるなど、学問としての実効性と将来性が裏付けられています。
さらに、従来は断片的で体系化されていなかった理論群を、本書では「基礎知識」から「主要理論」まで整理し、ナッジ理論、システム1対システム2、プロスペクト理論など、多くの理論が体系的に学べる点が大きな魅力です。
これからの時代に求められる『行動経済学』に迫る!
要するに、経済活動はすべて「人間の行動の連続」に他ならず、その根底にある心理や行動パターンを理解することで、ビジネスの現場における戦略や施策が劇的に変わる可能性があるということ。
行動経済学は、単なる理論の集合ではなく、実験や実践に基づいた「科学的な知見」をもとに、人々の意思決定のメカニズムを明らかにする学問であると位置づけられています。
そして、ビジネスパーソンにとって必須の教養となる理由が、ここに凝縮されているのです。
この新たな学び方は、私のような初心者が基礎から応用まで一気に理解できるだけでなく、すでに知識を持つ人にとっても再確認と更なる発展のヒントを与えるものとなっており、ビジネス戦略に革新をもたらす強力な武器となり得ると筆者は説いています。
読んでみた感想
正直なところ、初めてこのプロローグを読んだとき、耳慣れない行動経済学という言葉に強く興味を持ち、さらにそこに込められた理論に裏付けられた企業の戦略、人々の行動には普段意識していなかったことに気付かされ驚きました。
企業が新たな人材争奪戦を繰り広げ、学問の枠を超えて実務に直結する理論が積極的に採用されている現状は、ただの流行ではなく、最近主流のAI、テクノロジーと組み合わせることで、私たちの生活をさらに豊かにするように感じます。
特に、普段の業務や日常の小さな選択が、どのように大きな戦略や結果につながるのかという視点が新鮮で、これまでの「感覚的な判断」に頼っていた部分を見直すきっかけとなりました。
また、理論の体系化により、これまでバラバラに感じられていた知識が一つの流れとして理解できるようになった点も、学び直しの大きなメリットだと感じています。
実際、実践における活用事例や具体的なフレームワークが多数紹介されることで、理論と実務のギャップが埋められているのは、現代ビジネスパーソン、特に販売、マーケティング分野で活躍する方にとって大変魅力的な内容です!
今回のまとめ
本書のプロローグは、行動経済学が単なる学問領域に留まらず、現代のビジネス界で実際に使われ、評価されている必須のツールであると間違いなくいえます。
世界をリードする企業や教育機関が注目し、実務に直結する知見として採用される中で、私たち一人ひとりがこの知識を身につけることで、業務改善やキャリアアップに直結する大きなチャンスが広がる可能性を秘めた、そんな分野。
改めて、行動経済学は「なぜ人はそう行動するのか?」という根本的な問いに答える学問であり、その答えをもとにした施策は、どんな戦略にも強力な後押しとなります。
これからの時代、ビジネスパーソンはこの「新たな知の武器」を身につけ、変化する市場に柔軟に対応する必要があるのではないでしょうか。
ぜひ、皆さんもこの一冊で行動経済学の世界に足を踏み入れ、実務への応用や自己成長のヒントを掴んでみてください。
次回は序章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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