著者: 西 剛志タイトル: 1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方

こんな人におすすめ
- 「自分らしさ」を模索している人
- 転職やキャリアチェンジを考えている人
- 今の仕事にやりがいを感じられず、モヤモヤしている人
- 将来に漠然とした不安を抱えている人
- 自分の強みや適性を知りたい人
「自分が本当にやりたいことは何なのか?」
この問いに明確な答えを持っている人は意外と少ないのではないでしょうか?
多くの人が「なんとなくこれが向いていそう」「得意だからこれを続けている」という理由でキャリアを選んでいるー
私自身、いまの仕事が向いているかと言われれば正直わかりません、生活に必死なんでしょうか笑
皆さんにも、ある日ふと「この仕事でいいのだろうか?」「成功しているのに満たされない…」とモヤモヤを感じることはないでしょうか?
西剛志さんの著書『やりたいことの見つけ方』は、そんな悩みを解決するためのヒントを与えてくれる一冊です。
今回は本書の中から、「やりたいことが見つからない原因」について詳しく書かれた第1章から、やりたいことを見つけるためのポイントをみていきましょう。
お時間あればぜひ覗いてくださいね、では本書2日目スタートです!
「好き」より「得意」を優先する落とし穴
やりたいことが見つからない理由の一つに、「得意なことを優先してしまう」という問題があります。
たとえば、ある公認会計士の男性は、数学が得意だからという理由で会計士の道を選んだ。
結果として成功を収めたものの、彼は「幸せを感じられない」と悩んでいたとのこと。
実は、彼が本当に好きだったのは音楽だったのです。
このように、「得意」だからという理由で仕事を選ぶと、やりがいや幸福感を感じられないことがあるのです。
キャリア教育でも「強みを生かそう」と教えられることが多いが、「好き」という感情も大切にしなければならないのです。
「違和感」を無視していないか?
「やりたいことがわからない」と悩む人は、「向いていないこと」に気づくプロセスを軽視している場合が多いとのこと。
たとえば、著者自身も学生時代にさまざまなアルバイトを経験したが、その多くは「向いていない」と感じたものだったそうです。
しかし、それによって「自分がやりたくないこと」が明確になり、最終的にやりたいことへとたどり着いたのです。
やりたいことを見つけるためには、いろいろな仕事を経験し、「これは違うな」と感じるポイントを見つけることも大切なのです。
恋愛と同じように、「理想の相手」を見つけるには、さまざまな人と付き合ってみて「合わない部分」に気づくことが必要なんですね。
「世間の評価」を気にしすぎると見失うもの
「医者になれたらすごい」「経営者になれば成功者」といった「世間の評価」を基準にしている人は、やりたいことを見つけるのが難しい。
人は、「周りからの承認」を求めると、本当は好きではないことを、好きだと錯覚してしまうのです。
例えば、成績が良かったからといって医者になったものの、本当は別の道の方が向いていた…というケースは少なくない。
また、他人に憧れるのは悪いことではないが、「その人になろう」とするのは危険な考え方です。
スティーブ・ジョブズに憧れても、ジョブズそのものにはなれないのです。
大切なのは、憧れの要素を自分なりにどう活かすか?なのです。
「今ある仕事」の中から無理に探そうとしていないか?
やりたいことを探すとき、「今ある職業リスト」の中から選ぼうとすると、選択肢が狭まってしまいます。
著者自身も、就職活動時に企業のパンフレットを見ながら「この中から自分に合う仕事を探さなければ」と考えていたが、結局ピンとくるものがなかった、とのこと。
実際、新しい仕事は常に生まれています。
たとえば、「ゲーム × スポーツ」でeスポーツプレイヤーが誕生し、「科学 × 法律」で発明弁護士という仕事もあり、組み合わせにより今までにない新しい仕事が生まれています。
つまり、これからの時代既存の仕事にとらわれず、異なる分野を組み合わせることで「自分だけの仕事」を作ることも可能なのだ、と著者は述べています。
読んでみた感想
この本を読んで、一番印象的だったのは「違和感を集めることが大切」という考え方です。
多くの人は「自分に向いていること」を見つけることばかりに意識が向きがちですが、実は「向いていないこと」を知ることで、逆にやりたいことが見えてくるというのは逆転の発想で新鮮な視点でした。
また、仕事選びの際に「得意だから」と安易に決めてしまうと、後々モヤモヤを感じることになるというのも納得ですね。
特に転職を考えている人は、「自分はこれが得意だから」と短絡的に選ばず、「それは本当に好きなことか?」と自問することが大切だと感じました。
自分もこの考えに加えてどうしても給与レンジなんかも気にしてしまいますが、そもそも自分自身がその仕事が好きもなく、社会の一員として貢献していける実感が持てないと、いくら給与が良くても「これじゃない」とどこかで感じ、また振り出しに戻りそうですね。
本日のまとめ
- やりたいことがわからないのは、「好き」より「得意」を優先しているからかもしれない
- 「違和感」を集めることで、やりたいことのヒントが見えてくる
- 「世間の評価」を気にしすぎると、本当にやりたいことが見えなくなる
- 「今ある仕事」の中から無理に選ぼうとせず、新しい組み合わせを考えるのもアリ
やりたいことが見つからないと焦ることもあるかもしれません。
でも、本書を読んで感じたのは、「やりたいことは、試行錯誤の中でしか見つからない」ということです。
焦らず、いろいろな経験をしながら、自分の「好き」と「違和感」に向き合ってみてはいかがでしょうか?
次週も新たな本から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
おたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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