著者:橋本翔太タイトル:わたしが「わたし」を助けに行こう

こんな人におすすめ
- 自己肯定感が低い方
- 人間関係で悩んでいる方
- 仕事で壁にぶつかっている方
- 何かを変えたいけど、一歩が踏み出せない方
- 自分自身をもっと深く知りたい方
あなたは「なぜかうまくいかない」と感じることはありませんか?
仕事でミスを繰り返したり、人間関係がぎくしゃくしたり、いつも同じ悩みを抱えている——そんな状況に陥ると、「自分がダメだからだ」と自己否定しがちです。
でも、本当にそうでしょうか?
本書『わたしが「わたし」を助けに行こう』の第1章では、「困った問題」は実はあなたを守るために生じている、という視点を教えてくれます。
つまり、あなたの心の奥底には「ナイトくん」と呼ばれる心の防衛隊がいて、あなたを傷つけまいと奮闘しているのです。
このナイトくんの存在を知り、彼との向き合い方を学ぶことで、私たちは「なぜかうまくいかない」原因を理解し、少しずつ変わることができるかもしれません。
本書からの学びや感想を少しづつ皆さんにも共有できればと思います。
お時間あればぜひ覗いてくださいね、では本書2日目スタートです!
あなたを守る「ナイトくん」の正体
私たちが抱える悩みや問題の多くは、実は「無意識の防衛反応」として起こっています。
まるで体の免疫システムが細菌から守ってくれるように、心にも「ナイトくん」と呼ばれる防衛隊が存在し、私たちを守ろうと働いているのです。
しかし、ナイトくんはとても不器用で、「傷つかないようにすること」だけを優先します。
その結果、かえって問題が生じてしまうのです。
「片付けられない」という問題に隠れた心理
片付けが苦手な人って多いですよね。いつか使うかも、とあれやこれや残してしまい、結局もので溢れてしまう・・・
実はナイトくんが意図的に引き起こしているケースがあるそうです。
理由1:思考がクリアになると不安が増す
部屋を片付けると、頭がスッキリし、物事が整理されます。
一般的には良い事だとされますが、そのスッキリした状態がかえって不安や焦りを呼び起こす場合があります。
ナイトくんは、その不安からあなたを守るために、「片付けない方が安全」と判断しているのです。
理由2:自由を奪われる感覚がする
幼少期に「片付けなさい!」と厳しく言われた経験があると、片付けることが「親に屈服する」ような感覚を呼び起こすこと、一種のトラウマのようなものがあります。
ナイトくんは「自分の自由を守るため」に、片付けることを拒否してしまうのです。
一方で、「部屋が散らかるのが許せない」という人もいます。
これは、散らかった状態が過去のつらい記憶を呼び起こすトリガーとなり、それを避けるために過度に片付けようとするケースです。
このように、私たちが「困った問題」として認識していることの多くは、ナイトくんが傷つくことを避けるために作り出したものなのです。
問題の裏に隠された「メリット」
「問題があるのは悪いこと」
私たちはそう考えがちですが、実は問題には隠されたメリットがあります。
これを心理学では「二次利得」と呼びます。
たとえば、慢性的な病気や体調不良を抱えている人が、無意識のうちに「病気でいることで得られるメリット」を享受していることがあります。
病気でいることで、周囲の人に気を遣ってもらえたり、休む理由ができたりすることが、本人にとって無意識の安心材料となっているのです。
また、人は「得をすること」よりも「損をすることを避ける」傾向が強いといわれています。
→これをプロスペクト理論と呼びます。
そのため、「変わることで新しいストレスを抱えるくらいなら、今の問題を抱えている方がマシ」と無意識に判断し、変化を避けてしまうのです。
ナイトくんの3つの特徴
1. 不器用
ナイトくんは、私たちが幼いころに形成された防衛機能なので、大人の論理ではなく「子どものやり方」で問題に対処しようとします。
2. 極端
たとえば「嫌なことがあったらすべてを拒否する」といった極端な行動をとることがあります。
3. 心配性
未来のリスクを過剰に予測し、「どうせうまくいかない」と決めつけてしまう傾向があります。
読んでみた感想
この章を読んで、「自分の問題には意味があったんだ」と気づかされました。
私たちは、問題を抱えると「なんとかしなければ!」と焦ります。
しかし、それが心の防衛反応の一部だと知ると、「まずは受け入れる」ことが大切なのではないかと思いました。
また、「変わりたいのに変われない理由」も、ナイトくんが関係していると知り、「今の自分を責めなくてもいいんだ」と感じました。
問題の裏にあるメリットや心の働きを理解することで、周りに流される事なく自分のペースで焦らず少しずつ前に進めそう、そう思わせてくれるような内容でした。
「問題が問題ではなくなる瞬間がある」という発見。
その問題が実は自分を守るために必要だったという視点を得るだけで、少し心が軽くなります。
なにか高い目標を掲げ、達成に向け日々の努力はとても重要です。
ですが、そういう人ほど真面目で、自分に厳しく、自分を許すことが苦手な気がします。
自らを追い込むことで成果を求めてしまうがため、気持ちがすり減りつらくなる。
皆さんにもこんな経験ありませんか?私もそんな人間です。
ですがそういった意識、気持ちを許せることで気持ちが楽になりますし、また、それでいいんだと思えるようになることで豊かな気持ちになりますね。
本日のまとめ
- 私たちが抱える問題の多くは、無意識の「心の防衛隊=ナイトくん」が引き起こしている。
- ナイトくんは「傷つかないこと」を最優先するため、不器用ながらも問題を作り出すことがある。
- 問題には「解決しない方が得」という二次利得が存在し、変化を避けようとする傾向がある。
- まずは「問題は心を守るためにある」と理解し、受け入れることが大切。
問題を抱えている自分を責めるのではなく、ナイトくんの存在を認めてみませんか?その視点の変化が、新しい一歩を踏み出すきっかけになるはずです。
次回は第2章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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