著者:安藤広大タイトル:数値化の鬼

こんな人におすすめ
- 仕事で結果を出したい人
- 論理的な思考を身につけたい人
- 部下やチームをマネジメントする立場の人
- 感覚や経験に頼らず、データを活用したい人
- 「努力しているのに成果が出ない」と悩んでいる人
「仕事でなかなか成果が出ない…」「努力しているのに評価されない…」こんな悩みを抱えたことはありませんか?
もしかすると、あなたは確率のワナに陥っているのかもしれません。
本書『数値化の鬼』では、仕事の成果を最大化するために、数値を正しく使うことの重要性を説いています。
第2章では、「確率」という概念が私たちの行動をどう左右し、成長を妨げるのかが解説されています。
今回はこの第2章を深掘りし、「確率」に振り回されずに成果を出すための考え方を一緒に見ていきましょう!
お時間あればぜひ覗いてくださいね、では本書3日目スタートです!
伸び悩む人の共通点と「確率のワナ」
仕事で伸び悩む人は、自分では気づかないうちに「確率」という数字にとらわれすぎてしまっています。
例えば、営業成績を「契約率(成功率)」だけで評価してしまうと、行動量を増やすよりも「成功率を上げること」ばかり考えてしまうのです。
仮に
Aさんが成約率80%(10件中8件成約)
Bさんが成約率50%(50件中25件成約)
どちらの方が優秀でしょうか?
一見Aさんの方が優れているように見えますが、実際にはBさんの方が25件もの契約を獲得しており、結果的な成果は圧倒的に上回っています。
確率にばかり目を向けると、「失敗を避けること」に意識が向いてしまい、チャレンジする行動自体が減る。
これが「確率のワナ」です。
出世しないと「評論家」になってしまう
人間の脳は、「うまくいく可能性」よりも「失敗する可能性」を強く意識するようにできています。
そのため、成功率を気にしすぎると「行動量を減らす」「リスクを避ける」といった方向に進んでしまいがちです。
さらに、出世しないまま年齢を重ねると、管理職としてチームを動かす立場に立てず、結果として「評論家」になってしまう人が多い。
いわゆる「働かないおじさん問題」です。
これを防ぐには、確率にこだわりすぎず、「とにかく行動量を増やす」という意識を持つことが重要です。
「目標の%」には要注意
確率の落とし穴にハマらないために、「この%は、何分の何なのか?」を常に意識することが大切です。
例えば、「売上が前年比120%になりました」と聞いたとき、それが「10万円→12万円」なのか、「1億円→1億2000万円」なのかでインパクトが全く異なります。
数字を扱うときは、「行動量(分母)」をしっかりと確認し、都合のいい数字に騙されないことが大切です。
「働かないおじさん」を生まない仕組みづくり
「働かないおじさん問題」は、個人の問題ではなく、会社の仕組みの問題でもあります。
そのため、評価制度やインセンティブ制度を適切に設計しないと、長年会社にいることだけが目的になってしまい、「とにかく居続ければいい」という状態になってしまいます。
また、インセンティブ制度を導入すると、短期的には競争が活発になり業績が上がるかもしれませんが、長期的には「その瞬間だけ成果を出せばいい」という考えになり、会社への帰属意識が薄れるリスクもあります。
大切なのは、「継続的に成果を出しているか」を評価する仕組みを作ることです。
「ゼロ評価」が危険な理由
評価制度の中で「ゼロ評価」を設定してしまうと、人は「現状維持でも問題ない」と思ってしまいます。
しかし、実際には現状維持は後退と同じです。
だからこそ、「プラスかマイナスか」という評価を導入し、貢献している人には適切に報酬を与え、逆にマイナスの人には改善を促す仕組みが必要です。
これによって、組織全体の成長を促し、「働かないおじさん」を生まない環境を作ることができます。
読んでみた感想
本章を読んで感じたのは、「確率という数字の使い方ひとつで、成長スピードが大きく変わる」ということです。
確かに、成功率ばかりにこだわっていると、「できることしかやらない」ようになってしまい、結果的に挑戦の回数が減ってしまいますよね。
また、「行動量を増やすことが最優先」という考え方は、多くのビジネスパーソンにとって重要なマインドセットだと感じました。
特に営業や企画職の人にとって、「成功率」よりも「試行回数」を重視することは、成果を出すうえで欠かせない考え方です。
私自身も年齢を重ね、働かないおじさんと呼ばれてしまう年齢に差し掛かってきており、この章は本当に学びの中にも危機感を感じるような内容でした、とにかく行動ですね!
本日のまとめ
- 確率(成功率)よりも、行動量を重視しよう
- 「成約率〇%」だけを見ず、分母の行動量を確認することが大切
- 出世しないと「評論家」になり、成長が止まるリスクがある
- 短期的なインセンティブよりも、継続的な成長を評価する仕組みが必要
- 「現状維持=マイナス」と考え、常に成長を意識しよう
本書は、「仕事で成果を出したい」と考えている人にとって、具体的な行動指針を示してくれる一冊です。
特に、「努力しているのに結果が出ない」と感じている人にこそ、ぜひ読んでほしい内容です!
気になった方は、ぜひ手に取ってみてください!
次回は第3章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
おたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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