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6日目)行動経済学はなぜ最強の学問なのか?——従来の経済学を超える新たな視点とは?

ビジネス・経済
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著者:相良奈美香タイトル:『行動経済学が最強の学問である』

こんな人におすすめ

  1. ビジネスマン、マーケッター – 消費者心理を理解し、効果的なマーケティング戦略を考えたい人。
  2. 起業家・スタートアップ関係者 – 顧客の行動をより深く理解し、サービスや商品の提供方法を最適化したい人。
  3. キャリアアップを目指す社会人 – 自分の意思決定のクセを知り、より賢い選択をしたい人。
  4. 学問や実践の融合に興味がある方 – 行動経済学の理論を実社会にどう応用できるか学びたい人。

私たちは日々、さまざまな選択をしています。ランチのメニューから仕事の意思決定、投資や貯金の方法に至るまで、一見「合理的」に決めているように思えますよね?

しかし、本当にそうでしょうか?

たとえば、なぜ「ついで買い」をしてしまうのか?
なぜ「割引」と聞くと必要ないものまで買ってしまうのか?
なぜクレジットカードを使うと現金払いよりも気が大きくなるのか?

実は、私たちの意思決定は「感情」によって大きく左右されています。
従来の経済学が前提としていた「人は合理的に行動する」という考え方は、現実世界ではほぼ当てはまりません。
本書では、行動経済学の観点から「感情が私たちの判断にどれほど影響を与えるのか」を解き明かし、その知見をマーケティングやビジネスにどう活用できるのかを紹介しています。

今回は第3章部分、本書の中でも特に興味深い「感情が意思決定に与える影響」について詳しく解説していきます。
5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう!

感情の影響は無意識のうちに意思決定を支配する

私たちの意思決定は、論理的な判断だけではなく「感情(アフェクト)」によって大きく左右されています。
心理学者ダニエル・カーネマンの研究によると、人は「アフェクト・ヒューリスティック」と呼ばれる仕組みによって、わずか数秒の感情の変化で選択を変えてしまうことがあるのです。

たとえば感情は「お金の使い方」にも大きな影響を及ぼします。
キャッシュレス決済が普及する中、クレジットカード払いのほうが現金払いよりも支出が増えるという研究結果があります。
これは「支払いの痛み」が軽減されるため、人はより気軽にお金を使ってしまうからです。

また、人間は「自分のもの」と認識すると、その価値を過大評価する傾向があります(心理的所有感)。
この効果を応用し、タッチパネルを利用したオンラインショッピングでは、商品に触れた感覚を与えることで購買意欲を高める工夫がされています。

ポジティブな感情とネガティブな感情の違い

• ポジティブな感情
→ 創造性やストレス耐性を高め、意思決定の質を向上させる

• ネガティブな感情
→ 過剰なリスク回避や衝動的な判断を招く

たとえば、仕事の生産性を向上させたいなら、ポジティブな感情を高める環境を整えることが重要です。
一方で、緊張や不安をうまくコントロールすることで、パフォーマンスの向上にもつながります。
特にリーダーの感情表現は、組織全体の雰囲気や部下のモチベーションに影響を与えるため、適切な感情マネジメントが求められます。

読んでみた感想

この本を読んで、改めて「感情が私たちの意思決定にどれほど大きな影響を与えているか」を実感しました。
特に、キャッシュレス決済の影響については「確かに…!」と思うことが多かったです。

私自身、現金払いのときは「本当に必要か?」と考えますが、クレジットカードを使うと「まあいいか」となりがち。
実際にお金が「見える」と「見えない」では頭では同じと分かっていながら、深層心理では違いが出ます。
これが「支払いの痛み」が軽減されているからだと知り、私自身お金の使い方を見直す機会を得たと思います。

また、マーケティングの視点から考えると「企業がどうやって消費者の心理を操作しているのか」がよくわかりました。
例えば、価格表示の方法を変えるだけで売上が変わるとか、スタンプカードの例では、そのまま渡すのと、最初から2つ押してあるのでは後者の方が達成率が上がるとか、人間の心理行動っって面白いですよね。
人間は何かを集めることにより達成感を得たいと考えるものです。
これを活かした取り組みとして、ちょっとした工夫で大きな成果につながることはまだまだたくさんありそうです。

特に今回は企業の立場としては「売れる仕組みを作る」ことが重要ですが、消費者の立場としては「賢く買い物する」ために、行動経済学の知識を活用するのが大切だと感じる内容でした。

本日のまとめ

  1. 人の意思決定は感情に大きく左右される
  2. プライミング効果、フレーミング効果、おとり効果など、多くの心理効果が購買行動に影響を与える
  3. キャッシュレス決済は「支払いの痛み」を軽減し、浪費を促進する
  4. ポジティブな感情は意思決定の質を向上させるが、ネガティブな感情は非合理な判断を引き起こす
  5. マーケティングにおいて「感情のコントロール」は非常に重要な要素となる

行動経済学を知ることで、「感情に流されることなく、賢い選択をする力」を身につけられます。
ビジネスや日常生活で「なんとなく選んでしまう」ことを減らし、より良い意思決定ができるようになるために、ぜひこの本を読んでみてください!

次回はいよいよ最終日、エピローグから得られた知識や感想を発信していきたいと思います!5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!

次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

▼本書の詳細・購入はこちら

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