著者:安藤広大タイトル:数値化の鬼

こんな人におすすめ
- 仕事で結果を出したい人
- 論理的な思考を身につけたい人
- 部下やチームをマネジメントする立場の人
- 感覚や経験に頼らず、データを活用したい人
- 「努力しているのに成果が出ない」と悩んでいる人
仕事で結果を出すために「数字」を活用することが大切だとわかっていても、どのように使えばいいのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
『数値化の鬼』は、仕事における「数字」の考え方を徹底的に鍛え、成果につなげる方法を解説した一冊です。
今回は、第5章「遠くの自分から逆算する『長い期間』の話」と終章「数値化の限界」から、「短期的な成果だけでなく、長期的な視点で成長するための思考法」を紹介します。
「すぐに成果が出ないと焦る」「長期的な視点を持つのが苦手」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
そして今回で本書最終日です、ここまでお付き合いありがとうございました!
お時間あればぜひ覗いてくださいね、では本書最終日スタートです!
短期的な数字だけでは成功し続けられない
ここまでの章では、仕事のスピードを上げ、行動量を増やし、成果を出すための「短期的な視点」について解説されてきました。
しかし、短期的な成功が続くとは限りません。
ビジネスでは、短期的に損をしても、長期的に大きなリターンを得られることがあります。
例えば、新しいスキルを習得するために時間を投資したり、目先の利益を捨てて信頼を積み重ねたりすることが、将来の成功につながるのです。
「5年後」を考えて行動を逆算する
成果を出し続けるためには、「5年後の自分」をイメージし、そこから逆算して今日の行動を決める必要があります。
このとき大切なのは、次のような流れで計画を立てることです。
1. 短期的な数字をチェックする
→日々の行動量や売上、KPIの変化を確認
2. 長期的な目標を明確にする
→半年後・1年後・5年後にどんな成果を出したいのか
3. 長期目標から逆算して今日の行動を決める
→大きな目標から細かいタスクに落とし込む
この思考法を身につけることで、「今やっていることが将来どうつながるのか」を明確にし、モチベーションを保ちながら成長できるようになります。
長期的な成長を評価するマネジメントの重要性
チームを率いるマネージャーは、短期的な結果だけでなく、長期的な成長を評価する視点を持つことが重要です。
例えば、次の2人の部下がいたとします。
1. 目標は達成しているが、行動量が減っている部下
2. 目標は達成していないが、行動量が増えている部下
短期的には前者の方が優秀に見えますが、長期的に成長し続けるのは後者です。
行動量が増えている限り、数字は遅れてついてくるため、焦らず見守ることが大切です。
「数値化の限界」とは何か?
終章では、「数値化の鬼」として成長するための最終的なポイントが語られています。
数字を意識することは重要ですが、「数字がすべてではない」という段階にたどり着くことが理想です。
例えば、「給料を上げればモチベーションが上がる」「仲が良ければ売上が上がる」といった考え方は、順番を間違えています。
本当に大切なのは、数字を達成した上で、初めて「やりがい」や「達成感」を得ることができるという視点です。
また、「ハングリー精神」の重要性にも触れられています。
満たされていると人は成長を止めてしまうため、あえて「足りない状態」を作り出し、自分を追い込むことが、結果的に大きな成長につながります。
読んでみた感想
この章を読んで改めて感じたのは、「短期的な成功にとらわれすぎることの危険性」です。
目先の結果ばかりを追っていると、長期的な成長を見落とし、最終的には頭打ちになってしまいます。
「5年後の自分を想像して、そこから逆算する」という考え方は、仕事だけでなく人生全般に応用できるのではないでしょうか?
例えば、資格取得やキャリアの選択も、目先のメリットだけでなく、長期的に見てどう役立つのかを考えることで、より良い判断ができるようになります。
また、マネジメントの視点から考えても、「短期的な数字がすべてではない」というのは重要なポイントです。
成果が出ていない部下でも、行動量が増えていれば、長期的には成長する可能性が高い。
その可能性を信じて見守ることが、良いリーダーの条件なのだと感じました。
終章の「数字を達成した上で、初めてやりがいや達成感が得られる」という考え方も、非常に納得感がありました。
「やりがいがあれば頑張れる」のではなく、「頑張った結果として、やりがいが生まれる」のだという視点は、仕事への向き合い方を大きく変えてくれそうです。
本日のまとめ
- 短期的な結果だけでなく、長期的な成長を見据えることが重要
- 「5年後の自分」をイメージし、そこから逆算して今日の行動を決める
- 短期的な数字にとらわれず、行動量を増やすことが成長につながる
- マネジメントでは、目に見えない「長期的な成長」を評価する視点が必要
- 数字を意識しつつ、最終的には「数字がすべてではない」段階を目指す
『数値化の鬼』は、仕事で成果を出すために「数字」をどう活用すべきかを学べる一冊です。短期的な視点と長期的な視点をバランスよく持ち、成長し続けるためのヒントがたくさん詰まっています。
私自身もそうですが、「努力しているのに成果が出ない…」と悩んでいる人にとって、必ず役立つ内容なので、ぜひチェックしてみてくださいね!
次週も新たな本から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
おたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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