著者: 安藤広大タイトル: リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法

こんな人におすすめしたい
- 初めて部下を持つ中間管理職の方
- プレーヤーからマネージャーへ転身したが、リーダーとしての振る舞いに自信がない方
- 感情に左右されず、理論的なマネジメント手法を学びたい方
- 組織運営において「リーダーの言動」の重要性を理解したい方
皆さんの中には、プレーヤーとして評価され、組織のリーダー、マネージャーに抜擢されたけど、その役割や考え方、指導の仕方に不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな悩みを解決する、『リーダーの仮面』をピックアップしてみました。
まずは本書プロローグ部分について触れていきたいと思います。
今週も5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう!
なぜこの本を読もうと思ったか?
「リーダー」と聞くと、チームの最前線でみんなを引っ張り、カリスマ性のある人物をイメージするかもしれません。
しかし、この本では特別な才能や経験は必要ないと説いています。大切なのは、「5つのポイント」に絞ってマネジメントをすること。
特に、どのように部下と接し、成長を促しながらチーム全体の成果を最大化するかが課題となっています。
感情に振り回されず、理論に基づいた行動を取ることで、誰でも効果的なリーダーになれる、具体的なマネジメントのフレームワークを学び、実践するためのヒントになると感じ、今回手に取りました。

私自身も実際にマネージャー経験はありますが、数々の失敗を経験し、本書の失敗例に共感するばかりでした。もっと早くにこの本に出会っていれば( ; ; )
「リーダーの仮面」をかぶる重要性
本書の核となる考え方は、プレーヤーからリーダーに移行する際に「仮面」をかぶることの重要性です。
これは、リーダーとしての役割を果たすために、感情を排除し、論理的な思考に基づいた行動を取ることを意味します。
多くのリーダーは、「手取り足取りの指導」か「俺についてこい」の二極端に走りがちですが、どちらも適切ではありません。

実際に私は前者の経験あり。本書のおっしゃる通り、時間がかかり自分の仕事に手がつけれず、また、部下の自由なアイデアや独自性を損ない、成長を妨げていた、と反省させられました。
リーダーとしての誤解
優秀なプレーヤーほど、リーダーになったときに「部下の成長を妨げる指導」や「自分が動くことで成果を上げようとする」傾向があります。
これでは、チーム全体の成長が阻害され、リーダー本来の役割を果たせません。
本書では、リーダーの役割は「部下の成長を支援し、チームの成果を最大化すること」であり、そのためには「5つのポイント」(ルール、位置、利益、結果、成長)に集中するべきだと説いています。
マネジメントは「数学的思考」
「組織マネジメントは感情ではなく数学である」。これは感情的な対応を排除し、決められたルールのもと、公式に基づいたマネジメントを徹底することで、誰もが一定の成果を出せる仕組みを作ることができます。
これにより、リーダーは個人的な思い込みや感情のブレに左右されず、部下との関係を構築できるのです。
なぜ「仮面」が必要なのか
私たちは家庭や社会の中で複数の「仮面」を持っています。リーダーとしても、感情に流されず、あくまで「役割」としての振る舞いを意識することで、個人的な悩みやストレスを軽減し、冷静にチームを運営することができます。
読んでみた感想
この本を読んで、プレーヤーからマネージャーへと移行する際に、単なるスキルアップではなく「思考の切り替え」が必要であることに気づかされました。
特に、「自分が優秀なプレーヤーだったからこそ、リーダーとして失敗する可能性がある」という点は非常に刺さりました。優秀なプレーヤーに限って、自分でやった方が早いと考えてしまい、短期的に問題を解決する選択をしてしまいがちです。
そんな経験、皆さんありませんか?
また、「数学的にマネジメントを行う」という考え方は、感情に流されやすい日本のビジネス文化において特に重要だと感じました。
これまで私は、部下に対して寄り添い、親身に接することが良いリーダー像だと考えていましたが、本書を通じて「適切な距離感」を持ち、「ルールと結果」にフォーカスすることの大切さを理解しました。
個人的には人間味のある関わりをしたいと思い、このマネジメントに共感しにくい部分もありました。
しかし、読み進めていくうちに、著者の真意、言葉の背景を読み解くことで共感に変わりました!
「リーダーの仮面」をかぶることが、単なるテクニックではなく、自分自身を守る盾にもなるという考え方は、新しい視点でした。長期的に見れば、このアプローチが部下との信頼関係を築く上でも有効であると感じました。
本日のまとめ
『リーダーの仮面』は、初めてマネージャー職に就いた方、またはマネジメントに悩む方にとって、非常に実践的なルールブックです。
本書のポイントを3つにまとめると
- プレーヤーとリーダーは全く異なる役割 –
優秀なプレーヤーほど、リーダーとしての考え方を変える必要がある。 - マネジメントは感情ではなく論理で行うべき –
部下との関係構築においても、ルールを徹底し、成果にフォーカスすることが重要。 - 「仮面」をかぶることでリーダーとしての役割を果たす –
自分自身のメンタルを守りつつ、部下を成長させることができる。
リーダーとしての第一歩を踏み出す際に、感情的なアプローチではなく、論理的かつ再現性のある方法を学びたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
次回は第1章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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