著者:安川康介タイトル:科学的根拠に基づく最高の勉強法
こんな人におすすめ
- 受験生や資格取得を目指す社会人
- キャリアアップや自己成長を志す人
- 「勉強が続かない」
- 「効率的な方法が分からない」
- 「何から始めればよいかわからない」
といった悩みを抱えている方に特に役立つ内容となっています。この本の特徴は、古くから信じられている「効果的と思われていた勉強法」を科学的なデータに基づいて再評価し、本当に効果のある方法を提案している点です。特に、効率を重視しながらも長期的に成果を上げる学習法に焦点を当てています。
以下、今回1、3章の内容に触れていきたいと思います。
今回も5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう！
1章：科学的に効果が高くない勉強法
まず、1章では「一般的に良いとされている勉強法」のうち、実際には効果が低いものを明らかにしています。以下のポイントが特に重要です：
1 繰り返し読むだけの勉強法は非効率
多くの人が行いがちな「再読」ですが、脳に負荷がかかる割に記憶には定着しにくいとされています。同じ文章を何度も読むことは、時間と労力の無駄につながりやすいのです。それよりも、情報を自分の言葉で要約したり、問題を解いて記憶を呼び起こすプロセスが推奨されています。
2 まとめノート作りや教科書の板書は時間の浪費
一見効果的に思えるまとめノート作りですが、ただ情報を書き写すだけでは脳の負荷が低く、記憶にほとんど定着しません。同様に、教師の板書をそのまま忠実にノートに書くのも時間の浪費とされています。効率を求めるならば、すでに情報が整理されている参考書に直接書き込むほうが有用です。
3 「自分に合った勉強法」へのこだわりは要注意
「自分に合う勉強法」を見つけようとする人がいますが、科学的に見ると効果的な学習法は万人に共通する傾向があります。自分の好みに固執するよりも、新しい勉強法を試して柔軟に取り入れる姿勢が重要です。過去に結果が出なかった場合、これまでの勉強法に問題があった可能性を考え、アプローチを変えるべきだと著者は述べています。
3章：覚えにくいものを覚える古代からの記憶術
3章では、古代から活用されている記憶術を現代の学習に応用する方法が紹介されています。覚えにくい情報を「覚えやすい形」に変換するテクニックが役立ちます。
1 覚えにくいものはイメージ化
例えば、数字や抽象的な概念は覚えにくいものですが、それを「イメージ」に変換することで記憶が定着しやすくなります。具体的には、日常的に目にするものや、過去に体験した印象深いエピソードに関連づけるのが効果的です。こうした「自分だけのイメージ」が、記憶のスムーズな呼び出しを可能にします。
2 「場所法」を活用する
「場所法」は、覚えたいものを視覚的なイメージに変換し、自分がよく知っている場所（例：自宅、通学路、職場）に配置する方法です。例えば、リビングルームには単語A、玄関には単語Bを置くといった具合です。このように情報を空間的に整理することで、記憶の取り出しが驚くほどスムーズになります。
感想
この本は、科学的なエビデンスを基にした具体的な提案が多く、学習法を見直すきっかけを与えてくれます。
「昔ながらの勉強法に固執する必要はない」というメッセージが心に響きました。
これまでの自分なら、当たり前に行なってきた勉強法が否定されている、と昔ながらのやり方に固執してしまっていたかもしれませんね。
こういった専門家による実験データに裏付けられた本書は説得力があり、騙されたと思って、と一歩を踏み出しやすいかも知れませんね。
また、記憶術の章では、自分の想像力をフルに活用する楽しさも伝わってきます。私自身、資格取得の勉強をしている中で効率の悪さを感じることがありましたが、この本を読んで「何が間違っていたのか」が明確になりました。
特に印象的だったのは、「まとめノート作り」に対する考え方です。
学生時代のあるあるですね・・・
私もノートをきれいにまとめることに執着しがちでしたが、それが非効率であると理解したことで、大きな時間の節約につながりました。また、「場所法」のような古典的なテクニックが現代にも通じるという点は驚きでした。この技術を試してみたところ、短時間で多くの情報を覚えられることを実感しました。
まとめ
「科学的根拠に基づく最高の勉強法」は、古い習慣に縛られることなく新しい学習法を取り入れたい人におすすめの一冊です。資格取得を目指す社会人や受験生だけでなく、スキルアップや趣味での学習を楽しみたい方にも役立つでしょう。効率的で継続しやすい勉強法を身につけることで、目標達成への道筋が大きく変わるはずです。
次回は第2章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います！
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです！
おたのしみに！ご覧いただきありがとうございました！
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