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2日目)「きみのお金は誰のため」ーお金の正体に迫る冒険へ

人生論・健康

著者:田内学タイトル:『きみのお金は誰のため ~ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』

こんな人におすすめ

  1. お金に対する価値観を見直したい人
  2. 働く意味や社会との関わり方に疑問を感じている人
  3. 中高生にもわかりやすい、人生観を広げる本を探している人

お金自体には価値がない?お金の本質に迫る物語

前章に引き続き主人公の優斗は、謎めいた「ボス」から、お金の価値について学ぶ機会を得ます。
ボスは、「お金はただの紙切れに過ぎない」と語り、その証拠として紙幣が定期的に焼却処分されている事実を示します。

そして投資銀行に勤める女性七海との会話を通じて、インフレや紙幣の管理の必要性も明らかにされます。
七海は、お金が増えすぎると物価が上昇する「インフレ」を防ぐために紙幣が廃棄されると説明します。

むー
むー

学校でも習った需要と供給の視点から当然そうですよね。
市場にお金が出回り私たちの懐が潤えば、購買欲が高まり、物の値段が上がり、欲を抑えるようバランスがとられます。

しかしボスは、「個人にとって価値があるお金が、社会全体では価値を失う」という視点を提示し、さらなる謎を投げかけます。
優斗はこの問いに取り組む中で、お金の役割や社会的側面について少しづつ考えを深めていきます。

むー
むー

本書の中で、トランプをお金と仮定しお金の価値についてボスが説明している場面があります。
例えば、1枚のトランプが手元にあります、その時点ではトランプに価値はある?

友人
友人

価値はないよね

むー
むー

じゃあ、この1枚のカードを税金として差し出さないと自分のスマートフォンが没収されてしまう、とするとどうだろう?

友人
友人

スマートフォンがなくなると困るから、トランプを差し出すしかないね。

むー
むー

そうなると、何の価値も感じられなかったトランプに価値が見出されたことになるね。
ボスが訴えるのは、このこと。
自分にとっては価値が生まれたけど、一方で他の人から見たらトランプは1枚のトランプでしかないんだね。

友人
友人

社会とお金の関係をトランプを用いて優斗くんにわかりやすく説明してくれているわけね!

むー
むー

そうだね、でもやっぱりスマートフォンを没収されるのは困るよね。
だから私たちは社会の役に立つ仕事の提供を受けて、そこで働いて得たトランプを使って税金を支払うことで、社会にお金が回り始めることを教えてくれているんだ。

また、七海とのやり取りの中で「兌換紙幣」と「不換紙幣」という概念が登場し、お金の信用は金などの実物資産ではなく、社会全体の信頼によって成り立っていることが示されます。
※兌換紙幣=銀行がこの紙幣を金と交換してくれる仕組み。銀行はその分常時金を保有しておかなければならなかった
※不換紙幣=金と交換できなくし、金の保有量に縛られず自由に紙幣を発行できるようになった。日本銀行、日本政府が紙幣の価値を保証するようになった結果、紙幣自体に価値が生まれた

難しい経済用語を覚えるだけでは本質は理解できず、自ら考え行動することが重要だと、ボスは優斗に伝えます。

読んでみた感想

本章を読んで、改めて「お金」というものが、単なる交換の手段ではなく、人々の信頼や社会の仕組みに支えられていることを実感しました。
普段、私たちはお金を「価値あるもの」として扱っていますが、実際にはそれ自体に価値があるわけではありません。
お金が「信用の道具」であると認識すると、日々の消費や貯蓄、投資の考え方も変わってきそうですね。

特に印象に残ったのは、ボスの「知識を単に詰め込むのではなく、自分の言葉で考えることが大切だ」という教えです。経済や金融の世界は専門用語が多く、学んでいるつもりでも実際の理解が浅いことがよくあります。
この章を読んで、表面的な知識ではなく、お金の本質を深く考える姿勢が大切だと感じました。

また、「お金を燃やす」という事実が、経済全体をコントロールするための手段であるという点も驚きでした。
私たちは日常生活でお金を「稼ぐ」「貯める」ことに意識を向けがちですが、それが社会全体にどう影響するのかを考えることもトランプの例からの学びが重要だと気付かされました。

本日のまとめ

第1章では、お金の本質について深く考えさせられる内容が描かれています。以下のポイントが特に重要です。

  1. お金はただの紙切れ→価値があると信じることで成り立っている。
  2. インフレとの関係→お金が増えすぎると価値が下がるため、適度な管理が必要。
  3. 信用の重要性→金(ゴールド)と交換できる時代から、社会の信頼によって成り立つ時代へ。
  4. 知識の本質: 難しい言葉に頼るのではなく、本質を理解しようとする姿勢が重要。

この章を読むことで、お金に対する価値観を見直し、単なる手段ではなく「社会全体の視点」で考える大切さを学ぶことができます。
難しい経済用語を使わず、わかりやすい言葉で書かれているので、どんな世代の方でも安心して読み進めることができますね。

お金の本質を理解することで、日々の生活やキャリアにおいても、より主体的に行動できるようになるでしょう。
興味を持った方は、ぜひ本書をチェックしてみてください。

次回は第2章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!

次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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