著者: 安藤広大タイトル: リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法

こんな人におすすめしたい
- 初めて部下を持つ中間管理職の方
- プレーヤーからマネージャーへ転身したが、リーダーとしての振る舞いに自信がない方
- 感情に左右されず、理論的なマネジメント手法を学びたい方
- 組織運営において「リーダーの言動」の重要性を理解したい方
なかなか部下の育成が進まず、気付けば本来部下が行う仕事をマネージャーである皆さんがフォローし、自分の仕事が手につかない、なんて思いをされた方いませんか?
今回は組織の成長スピードを最大化するためには?がテーマです。
第2章ではこのポイントについて触れていきたいと思います。
今週も5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう!
「適切な位置」
第2章では「適切な位置」を認識し、部下との距離を正しく保つ重要性について解説されています。組織の成長スピードを最大化するためには、リーダーが感情に流されることなく、合理的に意思決定を行う必要があります。

改めて考えるとそうなんですが、実際相手に嫌われたくないなぁ、と感情が働くことがよくありますよね。
ピラミッド組織のメリットとリーダーの役割
ピラミッド組織とは、その名の通りトップからボトムにかけ権限が委譲されており、それぞれの役職にその役割があります。
ピラミッド組織のメリットは、意思決定者が明確であることが、スピードと責任の明確化につながることです。
リーダーは、組織の「位置」を理解し、未来を見据えて決断することが求められます。
しかし、誤った運営によって、意思決定が遅れたり、リーダーが単なる「伝達係」に陥ることが多いとの指摘もあります。
「位置」とは?
位置による視点の違いが重要であることが述べられています。
上層部にいくほど遠くの未来を見据える必要があり、部下の目先の課題に囚われることなく、長期的な視点での判断が求められます。

プレーヤーからマネージャーになりたての方ほど要注意!いわゆるプレーイングマネージャーと呼ばれる状態。部下と近しい場所で仕事をすることで、部下の悩みや考え、短期的な問題を吸い上げることはできますが、一方で長期的視点が損なわれる恐れがある、だから距離感が大切なのですね。
部下とのコミュニケーション
部下には、「誰から評価されるのか」を明確にすることが重要です。
リーダーは「お願い」ではなく「言い切り」で指示し、責任の所在を明確にし、部下の成長を促すことができるとされています。

「できればお願いします」「時間がある時でいいので」など中途半端な言い回しはNG!それは部下に逃げ道を作り言い訳を与えてしまうからです。
部下は上司に報告・連絡をするという「ほうれんそう」を徹底することで、組織は円滑に機能します。ほうれんそうを機械的に管理し、感情を排除した対応を徹底することが推奨されています。

部下に自分の仕事である、と責任を持たせることで自分から報告するように仕向けることが大切ですね。それがないと、いちいち上司から進捗の確認の手数が増え、非効率でもありますね。
何度も繰り返しになりますが、リーダーが感情的にならず、ルールに基づいたマネジメントを行う。部下との距離を保ち、友達のような関係にならないように注意。
事実ベースで評価することが、組織の健全な運営につながると説明されています。
読んでみた感想
本章を読んで印象的だったのは、リーダーが「部下と適度な距離をとる」ことの重要性です。多くの新任リーダーは、部下と密接な関係を築こうとしすぎるあまり、気を遣いすぎたり、曖昧な指示を出してしまう傾向があります。
しかし、リーダーとしての「位置」を明確にし、感情を排除した適切なマネジメントを行うことが、組織の成長につながることを強調しています。
特に、「お願い」ではなく「言い切り」で指示をすることの重要性には共感しました。
ついつい部下の立場に寄り添いすぎて、「できれば…」「時間があれば…」という曖昧な指示をしてしまうことがありますが、これが責任の所在を不明確にし、組織の停滞を招く原因となることがよく理解できました。

気が弱い、優しい、配慮ができる人は人間的には素晴らしいです。しかし、仕事においてはリーダーとして仮面をかぶり演じることが必要ですね。
また、「ほうれんそう」の管理についても、リーダー側から確認するのではなく、部下から報告させるルールを徹底することで、組織全体の生産性が向上するという考えは、実践的であり参考になりました。
感情を排除し、機械的に事実を報告させることで、部下も主体的に行動しやすくなる点は、すぐに取り入れたいポイントです。
今回のまとめ
リーダーは、組織の「位置」を理解し、未来を見据えて決断する責任があります。感情に左右されず、ルールに基づいたマネジメントを行うことで、部下との関係を良好にし、組織全体の成長に貢献できます。
ポイントを整理すると5つ
- ピラミッド型組織のメリットを理解し、正しい運営方法を実践すること
- リーダーの役割は決断し、責任を負うこと。単なる「伝達係」にならないこと
- 視点を未来に向け、部下の成長を促す行動を取ること
- 曖昧な「お願い」ではなく、明確な「言い切り」で指示を出すこと
- ほうれんそうを徹底し、部下の自己管理能力を高めること
これらのポイントを実践することで、リーダーとしての役割を果たし、組織の成長を加速させることができそうです。本書を読んで、これからのリーダーとしての行動を学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。
次回は第3章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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