著者:安川康介タイトル:科学的根拠に基づく最高の勉強法

こんな人におすすめしたい
- 受験生や資格取得を目指す社会人
- キャリアアップを目指すビジネスパーソン
- 「勉強が続かない」
- 「効率の良い方法がわからない」
- 「何から始めればよいかわからない」
といった悩みを抱える方に特におすすめです。著者は、科学的な研究結果を基にした具体的な学習テクニックを紹介し、より短時間で成果を出せる学習法を提案しています。
本書の2章では、「効果が高い勉強法」を科学的視点から徹底的に解説しており、その内容はどのような年代や職業の方にも応用可能です。
今回も5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう!
2章:科学的に効果が高い勉強法
1. アクティブリコール(想起練習)
「アクティブリコール」とは、学んだことを脳内から能動的に引き出す練習法のことです。例えば、暗記カードや練習問題を解くことで記憶を呼び起こす作業を繰り返すことが挙げられます。以下がポイントです:
• アウトプットを重視する
インプット中心の勉強は記憶の定着が低くなりがちです。一方、アクティブリコールは長期記憶への定着を促し、学習効率を飛躍的に高めます。具体的には、過去問を解いたり、フラッシュカードを使ったりすることが効果的です。
• 練習テストで効果を最大化
模試や練習問題に取り組むことで、知識を確認しながら定着させることができます。特に、ヒントが少ない状態で問題に挑むほど学習効果が高まるとされています。
2. 分散学習(間隔を空けた学習)
一度に大量の内容を詰め込む「詰め込み型の学習」は、短期的には成果が出ても、記憶の定着率は低い傾向があります。これに対し、分散学習では、以下のように学習間隔を空けることを推奨しています:
• 効率的な復習のタイミング
忘却曲線を参考に、最適な復習の間隔を設けることが重要です。例えば、1日後、7日後、16日後といったタイミングで復習することで、効率よく記憶を定着させられます。
• 連続的再学習がカギ
アクティブリコールと分散学習を組み合わせた「連続的再学習」は、科学的に最も効果が高い学習法とされています。学んだ内容を思い出しながら間隔を空けて復習することで、試験や実生活で活用できる知識となります。
3. 精緻(せいち)的質問と自己説明
「精緻的質問」は、学んだ内容に対して「なぜ?」「どのように?」と深掘りして考える方法です。この手法により、知識が単なる暗記にとどまらず、深い理解に変わります。また、「自己説明」とは、自分が学んだことを自分の言葉で説明する練習のことです。
※「精緻的」とは、細かいところまで行き届いていること、またはそのさまを意味します。
• 理解を深める自己説明
知識を他人に教えるつもりで説明すると、自分の理解度を客観視でき、弱点を発見できます。この方法は、メタ認知(自分の学習状況を把握する能力)を向上させるため、学習スケジュールを最適化するのにも役立ちます。
4. インターリービング学習法
似ているが異なる複数のスキルやトピックを交互に学ぶ「インターリービング学習法」は、知識の応用力を高める学習法です。過去問やランダムな問題集に取り組むことで、この学習法を実践できます。
• 応用力を鍛える
ランダムに出題される問題に取り組むことで、知識を多角的に引き出せるようになります。これにより、試験本番や実務でのパフォーマンス向上が期待できます。
感想
2章を読み進める中で、これまでの勉強法を見直すきっかけになりました。
私自身、インプット中心の学習に偏っていたことを痛感し、アクティブリコールや分散学習の重要性を改めて理解しました。
特に、「練習テスト」や「自己説明」を実践することで、自分の弱点が浮き彫りになり、勉強の方向性を修正することができました。
そういう意味では、学生時代の中間テスト、学年末テストなどは、忘れかけた内容を思い出すことで、知識の定着を図っていたのですね。理にかなっていたわけです。
また、「精緻的質問」と「インターリービング学習法」は、これまでの学習にない視点を与えてくれました。単なる暗記ではなく、学んだ内容を「使える知識」に変えるプロセスが具体的に説明されており、早速日々の勉強に取り入れていきたいと思います。
さらに、分散学習の「復習間隔の具体例」は実践しやすく、時間の有効活用にもつながりそうですね。特に資格試験の勉強をする社会人にとって、この学習法は効率的でストレスを減らす方法だと感じます。学習スケジュールも合わせて重要ですね。
まさに目からウロコの学習法が満載の章と言えるでしょう!
まとめ
「科学的根拠に基づく最高の勉強法」は、効率的に学習成果を上げたい全ての人にとって必携の一冊です。資格取得、キャリアアップ、受験など、さまざまな目標を持つ方に役立つ内容であり、学びを楽しみながら進める方法を教えてくれます。学習効率を最大化したい方は、ぜひ実践してみてください!
次回は第4章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
おたのしみに!ご覧いただきありがとうございました!

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