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5日目【とにかく仕組み化】安藤広大が示す、人の上に立ち続けるための思考法

ビジネス・経済

著者: 安藤広大 タイトル: とにかく仕組み化

こんな人におすすめ

 * 組織を率いる立場にある経営者、中間管理職、チームリーダーの方

 * 将来リーダーを目指す若手社員やプレーヤーの方

 * 個人の努力に依存せず、持続的に成果を出せる組織を作りたいと考えている方

 * 「個の時代」と言われる現代社会で、組織における個人の役割に悩んでいる方

 * 仕事や日々の行動を効率化し、継続的な成長を望む方

企業理念:個人の働きがいと組織の成長を導く「神の見えざる手」

今回は、組織の成長と個人の働きがいを深掘りする上で欠かせない「企業理念」の重要性について解説します。
あなたは、会社の「理念」を意識して働いていますか? もしかしたら、「そんなの意識高い系の話でしょ?」と眉をひそめる人もいるかもしれませんよね。

しかし、実はこの企業理念こそが、あなたの仕事のモチベーションや、会社の成長を大きく左右する「神の見えざる手」なのです。

「どこに向かっているか」がわからないと、何のために働いているかもわからない。

多くの会社には企業理念というものがあります。

これは、創業者が「こんな社会を実現したい」という強い思いから事業を始めた証です。
私たちは時に「とりあえず給料のため」と働き始めがちですが、それだけでは仕事の醍醐味は味わえません。
企業理念は、まさに「何のために生きるか」という問いにも通じる、働く上での羅針盤のようなものです。

むー
むー

確かに、そうかもしれません。
私も若い頃は、正直「給料」が一番の目的でした。
でも、働き続ける中で、それだけでは満たされない何かを感じるようになりました。
この「何のために」という部分は、仕事の満足度を大きく左右しますよね。

企業理念を「恥ずかしい」と感じる日本人特有の心理

残念ながら、日本では企業理念が軽視されがちです。
「説教くさい」「意識高い系」といったネガティブなレッテルを貼られ、口に出すことさえためらわれる風潮があります。

また、「群れたくない」「組織に反発する個人がカッコいい」という風潮も、企業理念から目を背けさせる要因になっています。

しかし、現実の社会では、一人で成し遂げられることには限界があります。
多くの人が集まり、同じ理念に向かって協力することで、初めて大きな成果を生み出すことができるのです。

むー
むー

これにはギクリとしました。
確かに「意識高い系」という言葉には、どこか揶揄するニュアンスがありますよね。
私も「みんなと違う自分でいたい」という気持ちが少なからずありました。
でも、筆者の言う通り、会社という組織の一員として、その理念を理解し、共有することこそが、個人の成長や自己実現にも繋がるのだと気づかされました。

「自社を自虐する」ことは、本当にカッコいいことなのか?

自分の会社や商品、サービスについて悪口を言う人がいます。
「うちの会社はダメだ」「上の人はわかってない」などと、社内外で不満を漏らす。
その根底には、「企業理念なんて知らない」という諦めがあるのかもしれません。

しかし、組織に不満があるならば、文句を言うのではなく、自ら成長し、責任ある立場になって「仕組み」を変えるチャンスを掴むべきです。

むー
むー

耳の痛い話ですが、心当たりがある人もいるのではないでしょうか。
不満を口にするのは簡単ですが、それだけでは何も変わりませんよね。
この本を読むと、不平を言うよりも、まず自分自身が会社の理念を理解し、その実現のために何ができるかを考えることの重要性を強く感じます。

「神の見えざる手」として機能する企業理念

企業理念が明確で、それが「仕組み」として機能している組織では、社員は「やらざるを得ない環境」に身を置くことになります。
隣で頑張る仲間を見て、「自分も頑張ろう」と自然と思える。
景気のせい、商品のせいなど、環境のせいに逃げることがなくなります。

そして、互いに刺激し合って成長する「変化率」が生まれます。
うまくいっている人の成功事例を共有し、組織全体の「秘伝のタレ」として広めていくことも、企業理念を実現するための重要な「仕組み」です。

むー
むー

なるほど、「神の見えざる手」とはそういうことだったのですね!
目に見えないけれど、確かにそこにある「理念」が、個人の行動や組織全体の方向性を導いている。

そして、その理念が明確であればあるほど、人は言い訳をせず、自ら動こうとする。
この「変化率」という考え方は、組織の活性化を考える上で非常に重要な視点だと感じました。

「企業理念の深い腹落ち」は、役職が上がるにつれて遅れてやってくる

企業理念は、社長だけが理解していれば良いわけではありませんが、プレーヤーがすべての行動を理念に基づいて決定するのは現実的ではありません。
役職が上がり、責任を負う立場になるほど、企業理念の解像度は高まり、「なぜあの仕事が必要だったのか」という深い理解が遅れてやってくるものです。

これは、山頂に書かれた文字が、下からはぼんやりとしか見えないが、登るにつれてはっきりと見えてくるようなもの。
経営者の理念を全社員に完全に「腹落ち」させることは不可能であり、それは責任の違いによるものなのです。

むー
むー

これは目から鱗でした! 「社員全員が企業理念を深く理解しているべきだ」と、漠然と思っていましたから。

でも、それぞれの立場での責任の範囲が異なるからこそ、見え方も変わってくるというのは納得です。
だからこそ、中間管理職が、経営層の意図を現場に橋渡しする重要な役割を担うのですね。

企業理念に共感できないなら、今の会社を去るべき

もし、現在の会社の企業理念に共感できず、その理念に向かっていないと感じるなら、それはあなたがいるべき場所ではないのかもしれません。
筆者は、転職の唯一の理由として「企業理念に共感できないから」を挙げています。

また、「人生をかけて解決したい問題が見つかった」のであれば、起業という道も考えられます。
企業理念なき会社は、一時的に成功しても、必ずどこかでつまずきます。
利益追求のみの組織は、魂の抜けたゾンビのようなもので、社会に貢献する目的がなければ存続は難しいのです。

むー
むー

とても厳しい、けれど現実的なメッセージだと感じました。
「嫌々、給料のために働く」ことが美徳とされる風潮に一石を投じる内容です。
自分の人生をかけて何がしたいのか、どんな会社で働きたいのかを深く考えるきっかけになります。
そして、企業理念が、会社の「判断軸」となり、一貫性のある経営を生み出すという点も非常に重要だと再認識しました。

本日のまとめ

今回は、企業理念が単なるお題目ではなく、個人の働きがいと組織の成長を深く左右する「神の見えざる手」であるということを、様々な角度から掘り下げてきました。
私たちが仕事をする上で、目の前の業務に追われるばかりで、つい見落としがちなのがこの「企業理念」かもしれません。

しかし、「何のために働くのか」「会社はどこに向かっているのか」という問いに立ち返る時、その答えは企業理念の中にあります。

  • 企業理念を恥ずかしがらず、共有することの重要性。
  • 組織に不満を言うだけでなく、自ら変化を起こすチャンスと捉える視点。
  • 「神の見えざる手」として機能する、企業理念を軸とした「仕組み」の力。
  • 役職が上がるにつれて深まる企業理念の理解。
  • そして、もし企業理念に心から共感できないのなら、新たな道を探す勇気。
    これらは、日々の業務に追われる中で忘れがちな、しかし最も大切な「軸」を与えてくれるのではないでしょうか。
    あなたの会社は、どんな「企業理念」を掲げていますか?
    そして、あなたはそれに心から共感できていますか?
    このブログが、あなた自身の働き方、そして会社の未来について深く考えるきっかけになれば幸いです。

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