著者: 安藤広大タイトル: リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法

こんな人におすすめしたい
- 初めて部下を持つ中間管理職の方
- プレーヤーからマネージャーへ転身したが、リーダーとしての振る舞いに自信がない方
- 感情に左右されず、理論的なマネジメント手法を学びたい方
- 組織運営において「リーダーの言動」の重要性を理解したい方
変化の激しい世の中で、自分自身も変革していかないと生き抜けなくなるのでは?
私もこの歳になり不安を感じることが日に日に強くなっています( ; ; )
第4章では、リーダーとしての「成長の思考法」について触れていきたいと思います。
今週も5分で知識を積み上げ豊かな人生の一歩に繋げていきましょう!
成長=組織の活性化
リーダーは、ルールや目標を設定し、部下を「成長」させる環境を作る存在です。
そのリーダーの役割は、単に業務を遂行するのではなく、部下に成長の機会を提供し、適切な目標を設定して、結果と評価のギャップを埋めるプロセスをサポートすることです。
このギャップを正しく認識し、改善へと導くことで、部下は着実に成長していきます。
そして、その成長は、組織全体の活性化につながります。
では実際にどのように働きかけることが重要でしょうか?
健全な競争を生み出す
リーダーは部下の成長に必要な「健全な競争環境」を整え、感情に流されずに一貫したマネジメントを行うこと。これにより部下同士の競争心を促し、成長意欲を高める。
「やった気になる」罠
感情に左右されず、公平な立場で部下を評価する。とはいえ、実際の会社の中では、上司に気に入られた人が評価される、そんなことも多いのではないでしょうか?上司ガチャ、なんて呼ばれたりしていますね。
リーダーは「やった気になる」罠に陥らないよう注意し、部下に対しては実践を通じて経験を積ませる姿勢が重要です。
どんなに知識を与えても、実際の経験が伴わなければ、本当の成長にはつながらないという考え方が強調されています。

自分も陥りがちです・・・特に本を読み終わったら、明日から実践してみる、そう意気込んでみますが実際はあまり行動できていないことがありますね。これぞ「やった気になる」典型的な例です。
先頭の鳥は部下
鳥の群れを想像してみましょう。先頭の鳥が向かうべき方向へ他の鳥を率いている景色があります。この先頭の鳥を組織に置き換えると、リーダーと思われがちです。
しかし、リーダーがプレーヤーとして前に出るのではなく、部下たちが引っ張っていく。部下の成長を引き出し、チーム全体をレベルアップさせることが求められます。

リーダーの特色はそれぞれあると思います。しかし、組織の中で先頭に立つプレーヤーが入れ替わるような新陳代謝を促せることが健全な組織の本質ですね。
経験が人を変える
知識よりも経験が重要。部下には、まずは行動させる。
リーダーとしての真の成功とは、部下が「目に見えない変化」を遂げ、自立的に成長できる状態を作り出すこと。リーダーは、部下の小さな成長の積み重ねを見逃さず、確実にサポートし続ける姿勢が求められます。
読んでみた感想
本章を読んで最も印象的だったのは、「リーダーは先頭を走るべきではない」という考え方です。多くのリーダーは、プレーヤー時代の成功体験から、つい自らが先陣を切ってチームを引っ張ろうとしがちです。
しかし、それでは部下が成長する機会を奪い、結果的に組織の成長が鈍化してしまいます。
ただし、いかなる状況でも長期的に向かうべき方向を決めるのは部下でなく、リーダーです。
リーダーの役割は、「感情に左右されず、公平な立場で部下を評価する」という点は、私自身も意識すべきことだと気づかされました。
また、部下の成長スピードを信じて「まずやらせてみる」というアプローチは、リーダーにとって難しい選択かもしれません。つい手を出してしまいたくなるものですが、成長の本質は「経験」と「試行錯誤」の中にあるという著者のメッセージは、非常に納得感がありました。
「この通りやればうまくいく」「以前うまくいったからこのやり方でやってください」
冒頭でも触れましたが変化の多い社会の中で、既存のやり方では限界があります。
だからこそ、部下に試行錯誤してもらい、成果を正しく評価する必要がありますね。
さらに、知識だけでなく、実際に経験することで初めて成長を実感できるという点は、日々の業務にも活かしたい考えです。
個々の部下が自ら成長できる環境を整え、適切な目標を与え、結果を振り返る仕組みを作ること。
特に「やった気になる」ことの危険性についての指摘は、ビジネスの現場だけでなく、自己成長にも応用できる視点だと感じました。
本日のまとめ
「リーダーの仮面」第5章では、リーダーがどのように部下を成長させ、組織を活性化させていくのかが詳細に解説されています。
特に、感情に左右されず、論理的な思考に基づいたマネジメント手法は、現代のビジネスシーンにおいて非常に有効です。
これから管理職に就く方、すでにマネージャーとして悩んでいる方にとって、本書は理論と実践のバランスを学ぶ絶好の一冊です。「リーダーとしてどう振る舞うべきか?」と悩んでいる方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
次回は第5章から得られた知識や感想を発信していきたいと思います!
5分で人生を豊かに、その一歩を踏み出せるきっかけとなれば嬉しいです!
次回もおたのしみに!ここまでご覧いただきありがとうございました!

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